小1の壁の対策と乗り越え方|働く親が知っておくべきリアルな解決策まとめ
2025年04月21日
子どもが小学校に上がると同時に訪れる「小1の壁」。
保育園時代とは大きく変わる生活リズムやサポート体制に、仕事と家庭の両立が難しくなると感じる保護者は少なくありません。下校時間の早さ、朝の送りの負担、学童の選択、さらには働き方の見直しや退職の検討まで…。小1の壁は“誰にでも起こりうる”現実的な問題です。
本記事では、小1の壁の対策と事例ごとの乗り越え方、知っておくべき対策や情報について解説していきます。
小1の壁とは
「小1の壁」とは、子どもが小学校に入学することで、それまでの保育園生活と大きく環境が変わり、保護者が仕事と子育ての両立に難しさを感じるようになる状況を指します。
保育園では手厚い保育体制が整っていたのに対し、小学校は放課後の預かり時間が短く、サポートも限定的になります。また、子どもがまだ完全には自立していない中で、家庭でのサポートが急激に増えることも「壁」と感じられる要因です。
この変化によって、多くの保護者が働き方を見直したり、精神的な負担を抱えるようになります。特に共働き家庭やひとり親家庭にとっては、大きな転機となることも少なくありません。
実際によくある「小1の壁」の事例
- 下校時間が早く、子どもを一人にできずフルタイム勤務が難しい
- 登校時に親の付き添いが必要で、始業時間に間に合わない
- 公設学童に入れなかった/合わなかった
- 宿題や忘れ物の管理など、親のサポートが増えた
- 夏休みや長期休暇中の預け先が見つからない
- 職場に理解が得られず、退職やパート転向を考えるようになった
小1の壁の主な原因と背景
保育園と小学校の制度のギャップ
保育園では朝から夕方まで、保護者の就労に合わせて柔軟に子どもを預けることができます。しかし、小学校に上がると、授業時間は短く、14~15時台には下校するのが一般的です。放課後の居場所を自力で確保しなければならない点が、大きな負担となります。また、保護者と先生との関わりも少なくなり、子どもの様子が見えづらくなるという不安もあります。
学校制度が“家庭でのサポート前提”で成り立っている
小学校の多くは、子どもの登校に保護者の見守りを求めたり、急な下校対応を家庭に任せるなど、「誰かが家にいる」ことを前提に運営されています。働く保護者にとっては、朝の付き添い・急な呼び出し・長期休暇の対応など、日々のスケジュール調整が非常に難しくなります。
地域や家庭の支援体制に差がある
学童保育の充実度や地域のサポート体制には大きなばらつきがあります。希望していた学童に入れなかったり、自宅から遠くて通わせにくいなど、家庭ごとの状況によって「使える制度」にも差が出てしまいます。また、核家族化が進む中で、祖父母などに頼れず、家庭だけで対応せざるを得ない家庭も少なくありません。
職場の理解や制度がまだ不十分
近年はテレワークや時短勤務といった制度が整ってきたとはいえ、実際には使いづらい雰囲気があったり、制度そのものが存在しない職場も多くあります。結果的に「休みづらい」「早く帰れない」状況に悩み、退職やパート転向を考える保護者も出てきてしまいます。
小1の壁|事例別の対策
学童保育をうまく活用する
小1の壁を乗り越えるための大きな支えとなるのが「学童保育」です。学童保育は、保護者が仕事などで家庭にいない時間帯に、子どもが安心・安全に過ごせる場所を提供する制度であり、共働き家庭やひとり親家庭にとって欠かせない選択肢です。
多くの学童では、下校後から夕方までの時間帯に子どもを預かり、宿題のサポートや自由遊び、季節のイベントなどを通して、家庭とはまた違った成長の場を提供しています。単に「預かる」だけではなく、子どもの社会性や自主性を育む場としての役割も担っています。
また、長期休みや臨時休校の対応も柔軟に行うことができることから、小1の壁で苦しむ親御さんの強い味方となります。住まいや学校の近くに学童が無いか一度探してみてはいかがでしょうか。
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学童の審査に落ちてしまった
希望していた学童保育に申し込んだものの、「審査に落ちてしまった」という声は毎年寄せられます。特に自治体の公設学童では、就労時間や世帯状況による優先順位が設けられており、共働きであっても入所できないケースがあるのが現実です。
「どうしよう…」「もう仕事を続けられないかも」と感じてしまう方もいるかもしれませんが、学童が全てではありません。その他にも代替手段として以下の手段があります。
公設学童以外の選択肢
- 民間学童の検討
- 習い事を始める
- 児童センターや無料施設の活用
- 学校の預かり制度を確認する
「学童に入れなかった = 働けない」ではありません。少し視野を広げることで、子どもにとっても家庭にとっても納得の行く選択肢が見つかることがあります。焦らず、今できることを1つずつ整理していくことが、小1の壁を乗り越える第一歩に繋がります。
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朝の時間が間に合わない…
小1の壁で一番多くの家族が直面する問題が「朝の問題」です。小学校の登校時間が変わったことで、会社の始業時間とのズレが生じます。しかも、入学当初は集団登校が始まるまでは親が付き添う必要がある場合もあります。そのため、「このままでは仕事を続けられないのでは…」と悩んでしまう親御さんも多いです。
そんな大変な朝の時間を乗り越えるためには家族や地域の力でカバーをしていく工夫が必要になります。試してみる対策として以下のような方法があります。
試す価値のある対策
- 見守りボランティアや登校班の活用
- 祖父母や家族に協力してもらう
- 子どもの朝の自立を少しずつ促す
- 学童の入会を検討する
朝の時間は、一日のスタートになる大切な時間です。焦らず、無理なく過ごせるように家族や地域、職場などのサポートを十分に受けながら対応していきましょう。
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働き方を見直す
小1の壁に直面したとき、多くの家庭が最初に悩むのが「この働き方のままでやっていけるのか?」という点です。子どもの下校時間が早くなることで、これまで通りのフルタイム勤務を続けるのが難しくなり、家庭内の時間配分を見直す必要が出てきます。
勤務時間や働き方を柔軟に調整することができれば、小1の壁を乗り越えることができます。試してみる対策として以下の方法があります。
試す価値のある対策
- 時短勤務制度を活用して、夕方の時間に余裕をもたせる
- フレックスタイム制を利用し、朝の登校対応に対応する
- リモートワークや在宅勤務で送迎や急な呼び出しに対応しやすくする
- パートや契約社員など、働き方の形態そのものを見直す
とはいえ、働き方を変えるのはかなり勇気がいります。長期的に見ても家庭と仕事のバランスを保つためにも慎重に判断を行わなければなりません。勤務体系を変える前に、まずは会社に相談してみることを強くおすすめします。「今の働き方が当たり前」ではなく「どうすれば家族全体が無理なく過ごせるか」という視点で、選択肢を広げてみることが小1の壁を乗り越える第一歩になります。
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仕事を辞める前に考えるべきこと
小1の壁で退職を考える保護者も少なくありません。特に勤務時間に融通が利かない会社だったり、一人の留守番が子どものストレスになったりしてしまう場合に、家庭を優先して退職を考えることが多いです。
しかし、退職は一度してしまうと復帰するのが難しく、経済的な不安やキャリアの継続に影響が出る乾燥性もあります。だからこそ、退職を決断する前に「他の選択肢はないか?」と一度立ち止まって考えてみることが大切です。
思いつきで退職を考えてしまう人にありがちな確認漏れ、目先の負担だけではなく、長期的に問題になってくる面も考えて対策を行っていきましょう。
ありがちな確認漏れ
- 学校の預かり制度
- 職場の支援制度の有無
- 学童保育や子どもの家の最新の空き状況
- 協力を得られる人は本当にゼロか
- パートタイムなど一時的な勤務体系の変更
- 再就職の目処は立っているか
- 数年後の収入は大丈夫か
職場によっては、育児との両立を行っている人がいないので、そもそも制度があるかが分からない、そんなケースもあります。人事担当や上司に相談してみることで柔軟な働き方が実現できる可能性もあります。公開のない選択をするためにもすべての選択肢を知ったうえで判断することが大切です。「仕事を辞める」ことだけが小1の壁を乗り越える手段ではありません。自分にとって納得の行く形で、家庭と仕事のバランスを整えていきましょう。
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小1の壁と小4の壁の違いも知っておこう
「小1の壁」についてはよく知られていますが、実はその数年後に「小4の壁」と呼ばれる新たな課題が訪れることをご存知でしょうか?この2つの壁は子どもの発達段階や家庭の対応において異なる声質を持っており、早めに違いを理解しておくことで長期的な視点で子育てと働き方を考えることができます。
小4の壁は、子どもがある程度自立し始めたタイミングで訪れます。この時期になると、思春期の入口に差し掛かり、心の成長や人間関係の悩みが増える一方で、学校の勉強内容が難しくなり、保護者のフォローがより複雑になります。小4の壁では以下のような問題で悩まれる保護者の方が多いです。
小4の壁のよくある悩み
- 急に反抗的になる
- 学習意欲が下がる
- 友達との関係で悩み始める
- 他人と自分を比較して劣等感を抱く
- 放課後の居場所に困る
小1の壁と小4の壁はどちらも形が違いますが、親子関係や働き方に見直しが必要になる「転機」という点では共通しています。今まさに小1の壁に向き合っているご家庭も、少し先の小4の壁を見据えることで、「どんな働き方が理想か」「どの時期に手をかけたいか」といったライフプランを描きやすくなります。
子どもの成長は一瞬で過ぎていきます。今の対応だけでなく、その先も見据えた準備をしておくことで、より柔軟で無理のない家庭づくりにつながります。
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まとめ|「一人で抱え込まない」ことが一番の対策
小1の壁は、多くの家庭がぶつかる現実的な課題ですが、さまざまな工夫や制度の活用によって乗り越えることができます。重要なのは、「無理に一人で頑張ろうとしないこと」。周囲のサポートや学童などの専門機関を上手に取り入れながら、自分たちのスタイルに合った方法を見つけていきましょう。
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