「小1の壁」で朝仕事に間に合わない!?登校時間のズレで困る朝の過ごし方
2025年03月19日
小学校入学は、子どもたちにとって新たなスタートであると同時に、保護者の皆様にとっても大きな変化の時です。特に共働きのご家庭では、「小1の壁」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
「保育園の頃は早朝から預かりがあったのに、小学校は8時まで登校できない」「仕事の開始時間に間に合わないけれど、子どもを一人で家に置いておくのは心配」「毎日準備するものが増えて朝の準備が大変になった」
このような悩みを抱え、仕事と育児の両立に頭を悩ませている方も少なくありません。
この記事では、そんな登校時間のズレによって生じる「小1の壁」問題に焦点を当て、具体的な解決策を詳しく解説していきます。
なぜ「小1の壁」で朝が大変になるのか
保育園と小学校の登校時間の違い
保育園では、多くの場合、朝7時から8時頃には子どもを預けることができ、親御さんの出勤時間に合わせて送迎が可能でした。しかし、小学校では登校時間が定められており、一般的には8時から8時半頃となっています。そのため、どうしても親御さんの仕事時間との間にズレが生じてしまうのです。
仕事の開始時間とのギャップ
親御さんの仕事が9時開始の場合、通常は7時半から8時には家を出る必要があります。しかし、小学校の登校時間は8時過ぎ。この時間差が、以下のような様々な問題を引き起こしてしまうのです。
- 子どもを一人で家に置いておくことができない
- 親御さんの出勤時間が遅れ、仕事に影響が出てしまう
- 子どもが一人で登校することへの不安
「小1の壁」で朝の準備が大変になる理由
持ち物準備の増加
保育園時代は、着替えやお昼寝セット程度の荷物で済んでいたのが、小学校に入るとランドセル、連絡帳、給食セット、体操服、宿題など、毎日準備するものが格段に増えます。
親御さんが一緒に確認しないと、忘れ物をしてしまうことも少なくありません。そのため、どうしても準備に時間がかかってしまうのです。
朝食・身支度にかかる時間
保育園では、送迎の途中で朝食を済ませることも可能でしたが、小学校ではしっかりと朝食を摂ってから登校する必要があります。
また、制服がないため、毎日私服を選ぶ必要があり、コーディネートに時間がかかることもあります。
子どもが朝の準備をスムーズに進められない
「早く起きて!」「ご飯はちゃんと食べた?」「準備は終わったの?」
毎朝、このような声かけが続き、親御さんもお子さんもストレスを感じてしまうことがよくあります。特に、小学校に入学したばかりの新1年生は、まだ時間管理に慣れていないため、登校準備がスムーズに進まないことが多いのです。
準備の負担を軽減するには
前日の夜に持ち物を一緒に準備したり、朝のルーティンを親子で決めて時間割を作っておくことで、朝の準備時間を大幅に短縮できます。また、おにぎりやサンドイッチなど、子どもが簡単に食べられる朝食メニューをいくつか用意しておくと、忙しい朝でも安心です。
もし、お子さんが朝起きるのが苦手な場合は、以下の点も試してみましょう。
- 早寝早起きを心がけ、体内時計を整える
- 寝る前に温かいミルクを飲むなど、リラックスできる習慣を取り入れる
- 朝起きたらカーテンを開けて、太陽の光を浴びる
規則正しい生活習慣は、お子さんの成長だけでなく、親御さんの負担軽減にも繋がります。
「小1の壁」で困る朝の過ごし方を解決する方法
親の出勤と子どもの登校時間のズレを解消するためには、工夫が必要です。ここでは、朝をスムーズに過ごすための具体的な方法を紹介します。
学校の「朝の預かり制度」を利用
一部の小学校では、登校前に子どもを預かってくれる「朝の預かり制度」があります。お住まいの地域や学校の制度を確認し、利用できるか検討してみましょう。
祖父母や近隣の知人と協力
近くに祖父母の方がいらっしゃれば、登校時間までお子さんを見守ってもらうのも一つの方法です。また、近隣の親御さんと協力し、交代で子どもを預かるのも良いでしょう。
送迎サポートサービスを活用
「キッズタクシー」や「ファミリーサポートセンター」など、お子さんの送迎を代行してくれるサービスを利用すると、親御さんの出勤時間に余裕が生まれます。ただし、これらのサービスは利用料金がかかるため、頻繁に利用すると費用がかさむという点に注意が必要です。各サービスの内容や料金体系をよく比較検討し、ご家庭の状況に合わせて利用を検討しましょう。
近所の友達や登校班と一緒に待機する
親御さんの出勤時間よりも前にお子さんを友人の家や登校班の集合場所で待機させ、時間になったら一緒に登校してもらうことは、有効な手段の一つと言えるでしょう。この場合、親御さん同士で話し合い、交代で見守り役を決めるなど、協力体制を構築することで、お子さんの安全を確保し、親御さんも安心して仕事に集中できます。友人の家を利用する際は、事前に相手の親御さんに相談し、迷惑にならないよう配慮することが大切です。また、公園や集合場所で待つ場合は、事前に防犯上のリスクがないか確認し、安全な場所を選ぶようにしましょう。
フレックスタイム制度や在宅勤務を活用する
職場にフレックスタイム勤務の導入を交渉し、出勤時間を遅らせたり、在宅勤務を取り入れてお子さんの登校時間に合わせた働き方を検討するのも有効です。例えば、「月・水・金は9時出勤、火・木は8時出勤」など、柔軟な調整が可能か相談してみる価値は十分にあります。ただし、職場のルールによっては制度の利用が難しい場合もあるため、事前に上司や人事担当者に相談することが不可欠です。フレックスタイム制度を利用する場合でも、勤務時間の管理が求められることを念頭に置いておきましょう。
まとめ
小学校入学は、お子様の成長を喜ぶべき素晴らしい節目ですが、同時に「小1の壁」という新たな課題に直面する時期でもあります。特に朝の時間帯は、登校時間の変化や持ち物準備の増加など、様々な要因が重なり、保護者の方にとって大きな負担となることがあります。
この記事では、「小1の壁」によって朝が大変になる理由と、その解決策について詳しく解説しました。準備の効率化や身内や近隣の方との協力など、様々な方法を組み合わせることで、子育てと仕事の両立を目指していきましょう。
一人で悩まず、この記事で紹介した解決策を参考に、ご家庭に合った方法を見つけてみてください。そして、お子様の成長を温かく見守りながら、充実した小学校生活をスタートさせましょう