学童と児童館の違いとは?利用方法・費用から考える、生活に合った選び方
2025年09月25日
お子さまが小学校に上がると、多くのご家庭で直面するのが「放課後をどう過ごさせるか」という課題ではないでしょうか。
その選択肢としてよく耳にするものの中で、”学童(放課後児童クラブ)”と”児童館”という名前を聞いたことがある方も多いと思います。どちらもお子さまが放課後に安心して過ごせる場ですが、実際のところ何がどう違うのか、どちらを選んだらいいのか迷ってしまう、という声もよく耳にします。
この記事では、学童と児童館の違いを整理し、家庭の生活スタイルに合わせた選び方を事例ごとにご紹介します。
学童と児童館の違いとは
学童(放課後児童クラブ)の特徴
学童は、放課後に保護者が仕事などで家にいない子どもを、安全に預かる施設です。
対象は主に小学生で、とくに低学年の利用が多く、共働き家庭やひとり親家庭が中心になります。
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利用目的:放課後の居場所と安全確保、生活習慣や学習習慣の支援
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運営主体:市町村の公設、または民間運営
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利用時間:放課後〜18時または19時頃までなど
(施設によって異なり、延長を設けているところもあります) -
費用:公設は月額数千円〜9,000円程度、民間は月額で数万円になる場合もあります
宿題のサポートや集団生活のルールを学ぶ機会があるなど、保育的な機能が強いのが特徴です。
児童館の特徴
児童館は子どもたちが自由に遊び、交流できる地域の施設です。
対象年齢は乳幼児から中高生と幅広く、保護者と一緒に利用できる乳幼児向けプログラムもあるのが特徴です。
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利用目的:遊びや交流、健全育成
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運営主体:市町村など公的機関が中心
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利用時間:日中〜夕方(平日17時頃までが多い)
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費用:基本無料(一部有料講座があります)
学童のような預かり機能や生活サポートはないものの、お子さまが自由に過ごせる地域の遊び場として活用できます。
学童と児童館の利用方法・費用の比較
学童(公設・民間)
学童は、年度ごとに入所申請が必要です。
月ごとに利用料が発生し、延長保育やおやつ代など別途で費用がかかることがあります。
公設学童
保護者の勤務状況や家庭の事情を考慮した審査を行います。
公設では共働き・一人親家庭でも希望者が多く、定員オーバーで入れないケースがあります。
費用は自治体によって異なりますが、数千円~9,000円ほどで利用できる施設がほとんどです。
民間学童
比較的柔軟に受け入れをしてもらえます。
定員に余裕があることが多く、習い事や小学校・ご自宅までの送迎サービスがセットになっている施設もあります。
費用は公設より高いところがほとんど(月額2~5万円前後)ですが、その分の負担を軽減するために補助金が出ていることがあります。
児童館
申請不要で誰でも利用できます。
基本的に無料で、お子さまの交流や遊びの場として使えます。
各施設のメリットとデメリット
学童のメリット・デメリット
メリット
✓ 宿題や学習習慣をサポートしてもらえる
✓ 安全な環境で過ごせる
✓ 集団生活を通じて社会性が身につく
デメリット
・定員制限や審査がある施設がある
・費用がかかる
・子どもが自由に遊ぶ時間は、児童館に比べて少なめ
児童館のメリット・デメリット
メリット
✓ 無料で利用できる
✓ 幅広い年齢層が集まり、地域交流ができる
✓ 遊びや体験を通じて子どもの自主性が育つ
デメリット
・毎日の「預け先」としては不安定
・利用者が多いと職員の目が届きにくい
・学習支援や生活習慣サポートは期待できない
こんな家庭にはどちらがおすすめ?【事例付き】
事例1:共働きで帰宅が遅いご家庭
夫婦ともにフルタイム勤務で、帰宅は19時頃と遅い時間になってしまう。
→ 公設・民間学童がおすすめです。
こども家庭庁の調査(令和6年度 放課後児童健全育成事業の実施状況)によると、学童利用児童の84.3%が共働き家庭という結果が出ており、延長保育を利用する世帯も年々増えています。
事例2:在宅勤務・専業主婦家庭
親が日中は在宅しているけれど、子どもが遊べる居場所を探している。
→ 児童館がおすすめです。
放課後の遊び場や友達作りの場として、無料で利用できます。
事例3:勉強や習い事を重視したいご家庭
小学校の宿題だけでなく、将来役立つスキルも身につけさせたい。
→ 民間学童がおすすめです。
プログラミングや英語、そろばん、書道などの教育を取り入れた学童なら、放課後の時間を習い事のように「学びの時間」に変えられます。
事例4:費用をなるべく抑えたいご家庭
学童に通わせたいが、家計への負担が気になる。
→ 公設学童または児童館の活用がおすすめです。
公設学童は児童福祉法に基づく事業のため、費用は低めに抑えられています。児童館は基本無料で利用できます。
事例5:公設学童に入れなかったご家庭
民間学童・児童館のどちらかを選ぶ、または併用することもおすすめです。
安全性や学習支援を求めるなら民間学童、遊びや自主性を大切にするなら児童館のように選ぶと、目的に応じて施設を決められます。
春日井市で学童・児童館を選ぶ時のポイント
公設学童(春日井市では「子どもの家」など)
比較的安価で、日中お仕事をされている保護者様の代わりに適切な遊びや生活の場を提供します。
週(月曜日から土曜日まで)に原則4日以上、昼間に保護者様が家庭にいない小学生が対象です。
ただし、定員オーバーや学年による優先度の影響で利用できないこともあります。
特に春日井市では、「子どもの家は、定員がありますか?」という質問に対して、以下のように回答をしています。
子どもの家に定員を超える申請があった場合、保護者の就労状況(保護者の帰宅時間と就労日数)から基本点を算出し、学年による加算(低学年であるほど高い点数を加算)、ひとり親(単身赴任を含む)による加算を行い、点数の高い方から優先的に許可となります。
引用元:春日井市公式HP 『よくある質問「子どもの家は、定員がありますか?」』
https://www.city.kasugai.lg.jp/faq/1000386/1000392/1029982.html(2025/9/24)
つまり通年利用の場合は、家庭の事情はあれど、低学年であるほど優先的に許可されやすい仕様になっていると言えるでしょう。
実際に定員の問題で、3~4年生になるとポイントが低い家庭の児童が利用できなくなることがあるのです。
春日井市の民間学童
春日井市の民間学童は習い事が充実している施設が多数あり、プログラミング・英語・そろばんなど、放課後の時間を学びに変えられます。
入会費や年会費、月謝などで費用がかかりやすくなっていますが、補助金制度を利用できれば月にかかる費用の負担を最大6,000円(生活保護世帯または就学援助世帯は最大12,000円)軽減することができます。
春日井市の補助金について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
【春日井市の補助金】
春日井市においての学童保育の補助金について│限度額・条件を解説
春日井市の児童館
18歳未満のお子さまの遊び場やコミュニケーションを取る場所として、無料で気軽に利用できます。
児童厚生員がサポートをしてくれますが、保育機能や学習支援を目的とした施設ではないため、あくまで「地域の遊び場」として考えるのがおすすめです。
家庭の生活に合った選び方を
学童と児童館はどちらもお子さまの成長に必要とされる重要な役割を持っています。
預ける施設を選ぶときは「安全に預けたい」「自由に遊ばせたい」「学びも兼ねたい」など、目的やご家庭の事情によって、慎重に決めることが大切です。
春日井市の教育付き民間学童 かちがわの杜では学習だけでなく、そろばんやプログラミング、スイミングといった7つのさまざまな習い事ができます。
お子さまの個性やご家庭の働き方に合わせた施設で、お子さまの成長を一緒に見守りませんか。
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かちがわの杜
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